災害ストレス反応

災害を経験した人々が災害ストレスから回復するには、一定の時間がかかります。
そして、災害ストレスの反応には、あるパターンがあると言われています。

第1段階:衝撃期


突然の災害と生活の激変で心身にダメージを受けます。
泣き崩れたり、神経症的な症状が出る人もたくさんいます。

第2段階:英雄期


被災者自身も家族や周囲の人々を助けるために自分をかえりみず、援助活動を行います。
むしろ危機的状況だからこそ、高揚感が高まり、英雄的に頑張る人々が登場します。

第3段階:ハネムーン期


ボランティアの人々が多数おとずれ、地域は連帯感と興奮に満ちるようになります。
みんなの努力によって、素晴らしい災害支援の輪ができ、「災害ユートピア」と呼ばれることもあります。
しかし、本人にはストレスがたまっている意識がありませんが、少しずつストレスも溜まっていきます。

第4段階:混乱期


被災者の間で災害ストレスが顕著に見え始め、災害ユートピアが崩れ始めます。
高揚感や幸福感が下がっていきます。

第5段階:幻滅期


心身の調子が乱れ、虚無感、無力感、倦怠感などに襲われます。
長引く避難所の生活や、仮設住宅での暮らしなどの生活の変化、自身の生活の再建と個人的な問題の解決に追われるなど様々な事柄が重なり、疲労もピークに達します。
心身の不調に加えて、人々はやり場のない怒りにかられ、ケンカや飲酒トラブルも起こりやすくなります。
この時期を乗りこえるには、地域の人だけでなく外部からの支援が必要不可欠です。

第6段階:再建期


災害レジリエンス(災害を乗り越える回復力)を発揮し、希望を見出して前に進む人もいますが、PTSD(心的外傷後ストレス障害)などを抱えてしまう人もいます。
何年たっても、災害時の光景がフラッシュバックして、立ち直れない人もいます。
これらのストレス反応プロセスが進むスピードは、状況や人によって違います。

災害ストレスの症状


災害ストレスから、うつ病、PTSD、睡眠障害、アルコール依存、脳梗塞などの病気が増えやすくなります。
また人間関係をうまく作れない対人関係困難症が長引いてしまう可能性もあります。

災害後、こんな症状がある方は専門家へ相談

①心身の疲労や不調が続くとき
②虚無感・空虚感が続くとき
③災害時のことがフラッシュバックして不安なとき
④よく眠れない夜が続くとき
⑤自分の気持ちを打ち明けられないとき
⑥人間関係のトラブルが増え、抱えきれないとき
⑦日常生活の中で何度も事故を起こしたとき
⑧お酒の飲み過ぎやタバコを吸いすぎているとき
⑨仕事や勉強に身が入らず、無気力が続くとき
⑩PTSDやうつ病かな?と思ったとき

災害ストレスは、命の問題であり、人生の問題


すべての人が同じように立ち直れるわけではありません。
長期にわたるボランティアや支え合う人々とのつながりは、心の安定にとても重要です。
自分のできる範囲で何かに従事することも心の安定や回復に役立ちます。
ゆっくりでいいんです、自分のスピードで回復していきましょう。

安否確認サービス「anppii」は、Slack上で簡単にお互いの安否状況などを共有できる便利なサービスです。
安否状況の報告以外にも、ご自身の中で感じる災害ストレスの報告にも使えます。
1人で抱え込まず、anppiiを利用して災害ストレスについても相談してみましましょう!